盗難防止ガラス刻印。（練習前編）

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　セレナを、いじった記録です。ドレスアップ、走行性能の向上等にはあまり興味がないので、ほとんどが使い勝手の向上のための物です。

　以下の内容を参考にして作業した結果、車両や部品の破損、健康上の被害、その他何らかの損害を被っても、当方は一切責任を負いません。自己責任でお願い致します。

盗難防止ガラス刻印。（練習前編）作業日：2007/02/14

　車の盗難防止の一環として、ガラスエッチングがあります。これはガラスに車台番号を刻み付けて、消せなくする方法です。

　なぜこれが盗難防止に役立つかと言うと。車を盗んで転売を企む場合、車台番号が偽造されることがあります。車台番号がそのままでは、当然ながら足がつきやすいからです。
　車台番号は、いわばその車の本名です。ナンバープレートの文字や数字は、簡単に変わったりしますし変えられますが。車台番号だけは、その車が廃車になるまで、変わりません。
　そこで、「では車台番号を車体に刻み付けてしまえば、車台番号偽造による転売は防げるのでは？」と言う考え方から生まれたのが、このガラスエッチングです。車体のガラスに、消えないように車台番号を刻印します。これにより、車台番号が偽造されていると、一発でばれてしまいます。それを避けるには、ガラスを交換しなくてはなりません。塗装やパテ埋めするわけにはいかないからです。一枚ならまだしも、何枚ものガラスを交換していては、手間がかかるばかりです。それなら、最初から刻印されていない車を狙った方が、効率的です。
　盗む側の事情を考えて、手間をかけさせる。その手間を敬遠させることで、盗難対象から少しでも外れる。それがこの方法です。

　上記のとおり、車体を盗もうと言う人間には、ある程度の効果は期待出来ます。もちろんこれで万全ではありませんが。
　しかし車上荒らしを企む人間には、残念ながら役立ちません。言うまでもなく、車上荒らしには、車体がどうだろうと知ったことではありませんから。

　実際にガラスに車台番号を刻印する方法としては、ガラスエッチングによるものと、サンドブラストによるものがあるようです。前者はガラス腐食液でガラス表面を溶かす。後者は砂を叩き付けることでガラス表面を傷付ける方法です。
　それぞれ化学反応と物理的力を使っていますが、結果としてガラスに文字が刻印される点は変わりません。
　で、個人でやる場合、ガラスエッチングの方が敷居が低いです。エッチングシートとエッチング液さえあれば、後は大した道具は必要ありません。サンドブラストの場合はエアコンプレッサーやサンドブラスターが無いと出来ません。

　と言う訳で、ガラスエッチングをしてみます。今はネットで便利にキットが手に入ります。車台番号を指定すれば、その番号で出来上がったエッチングシートが送られてくるので、後はやるだけです。

　ただし、ガラスに消えない刻印を刻むことになりますので、少々覚悟が必要です。まずは練習用シートが付属していますので、それで練習してコツを掴みます。

　まずは、練習用に、１００円ショップで売っていたガラスコップで試します。耐熱ガラス等ではなく、普通のガラスが適しています。

　エッチングシート（画像のブルーのシート）は、台紙に張り付いていて、その上にさらに、透明なシートが付いています。
　これを、しっかり押さえつけます。こうすることにより、エッチングシートを透明シートにしっかり貼り付けます。特に０の中の丸い部分のように、シート自体から外れている部分は、念入りに押しましょう。

　台紙から透明シートごと剥がします。この際、しっかり張り付いていることを確認してください。特に０の中のように、シート自体から切り離された部品状の部分は、注意してください。
　台紙側には、絶対に部品が残らないように注意です。

　これを、目的の場所に貼り付けます。空気が入らないよう、注意して位置を調整してください。
　貼ったら、しっかり押さえて圧着させます。

　よく押さえつけたら、透明シートを剥がします。剥がした透明シートは後で使うので、そのままきれいに保管してください。

　画像で下に映っている紙製？の棒（本来はエッチングクリーム塗布用の棒）で、エッチングする部分に触らないようにしながら、さらに圧着します。特に文字の丸まった部分等は、気をつけてやりましょう。
　ここが、結構出来上がりを左右するようです。
　個人的にはこんな棒で押さえるより、毛羽立たない布等でやった方が良いような気もしますが、試していないのでわかりません。安物のガラスコップなので、割れても恐いな～と思ってあまり力も入れられませんでしたし。

　さらにその周囲を、マスキングテープでマスキングします。これもしっかり貼ってください。ただ、いくら貼っても、出来るだけこちらにはエッチングクリームが付かないようにした方が良いかと思います。

　画像が終わりなので、後編へ。